2021年9月27日

「電気料金、昼に安く夜に高く」

 主に太陽光発電など再生可能エネルギーの利用促進を目的とし、経済産業省が事業者に昼は安く夜は高くなるプランの設定を義務付ける検討に入った。電気の供給体制の移行期に入っている今、例えば2019年度の九州のように需要を超えないよう太陽光発電を74日も止めた、などのようなことが起こらないようにすることも目的である。欧米ではこのような動きは既に行われており、実際に電気代を10%以上節約できたという調査もある。在宅勤務も増え、EVの促進もされている今、切り替わるタイミングとしてはちょうどよいのではなかろうか。

 

マネーロンダリング

 資金洗浄のことで、麻薬取引などによって得られた「汚れた」お金を、口座を転々とさせるなどして「きれい」にすること。この対策が年々加速しており、最近では金融機関が口座所有者の所在を追跡するため電力会社のデータを活用する動きも見られ始めている。このような動きの背景には国際組織「金融活動作業部会(FATF)」が存在しており、上記の例は「継続的顧客管理」の観点から指摘があっての動きであった。

 

「ビアリーのヒットは必然か、偶然か」

 アサヒが出すビールテイスト飲料「ビアリー」。酒類に分類されるものはアルコール度数1%以上であるのに対し、ビアリーは0.5%である。現時点では黒い缶のビアリーと、白い缶の香るクラフトがあり、ビール好きの私としては白はまだしも黒はノンアルコールビールと全く同じ味でおいしくは感じなかった。であるのに売れた理由として挙げられるのは今流行りのDX戦略による商品イメージの造成だろう。本商品を紹介するときに「微アル」や「スマートドリンキング」といったキーワードがすぐ浮ぶ=棲み分けができており、なおかつ緊急事態宣言下における種類提供の自粛が相まっての結果と思われる。ここから読めることとして、①顧客データの重要性(いつ何を買ったか、どんな広告が有益だったか)②そのデータを生かすことのできる人材 が重要であることがあげられると考える。なおアサヒは将来的には顧客データをサプライチェーンにも生かしていきたい考えであるとのこと。

 

「平均年収840万円に減少」

 ANAや丸紅の減少が響いている。平均賃金は全体の22位、G7内ではイタリアに次ぐ6位。注意すべきは①企業間の格差が広がっていること、②会社に所属して給料ももらっているが仕事がない人口が増加していること である。